ここのところよく頂く連絡に、「スーパーで駐車場に車を停めて、車から降りようとしたら隣の車にドアをぶつけてしまった!どうしたら良いですか??」というものがあります。

隣の車にドアが当たった、といって私に連絡をして下さるという事で、私は「当社のお客様は素晴らしいな」と感じるのですが、
どうしたら良いか?と尋ねられると、「お相手の方と話をして賠償が必要なら賠償しましょう。」とお答えすることになります。
そして、どうすれば防ぐことが出来たのか?と尋ねられたら、「できるだけ店舗から遠く、車が止まっていないところに駐車するようにしましょう。」とお答えします。
安易な回答だなあ、と思われるかもしれませんが、最も簡単で、なおかつ意外と実践している人も少なく、そして効果の高い方法と言えます。
ごあいさつ
こんにちは。当ブログへお越しいただきましてありがとうございます。
今回は駐車場などで車を停めた際、自動車から降りようとして、隣の車などにドアをぶつけてしまう、というお話です。
この手の話はよく耳にします。そしてお客様からこのご連絡を頂くと、まずは「その場を離れずに私に連絡をしてくれたこと」を嬉しく思います。
あ!
と思っても、傷もたいしたことないし、、、誰も乗ってないし、、、いいよね?
とか、
そもそもそんなことがおきても、「だから何?」と何もなかったかのように(本当に何事もなかったかのように)素通りする
とか。
そのまま何も言わず、何も行わず、その場を去ってしまう…。そういう人、結構多い印象です。
思った以上に勢いよくドアが開いてしまう原因とは
注意をしていても、自動車のドアが勢いよくバーンと開いてしまう事は、実は結構あるようです。このようなことが起きてしまう原因はどんなことが考えられるでしょうか?
原因の一つは、最近の自動車はドアが重いモノが多いから、だと思っています。軽自動車も重厚なドアの作りになっているものが増えていた気もします。(個人的意見です)なので、そっと開いたつもりでも思った以上にドアが開いてしまい、自分の力で制御できない、という事が起きるのです。
もう一つは、昔からよくあることで言うと、風にあおられて、というもの。
強風時、軽い気持ちで自動車を乗り降りしようとして、風にあおられドアが勢いよく開いてしまい、止められなくて隣の自動車に接触する、というケースですね。
ご高齢の方や、女性の方からこの手の事故のご連絡をよく頂くのでおおむね間違いではないような気はしています。
甘く見てはいけないドア開閉時の事故例
駐車場での自動車乗り降り時のドア開閉時の事故は、多くの場合、隣の自動車に接触してしまうという対物賠償事故です。
しかしながら、こんな事もありました。
ご高齢の女性ドライバーがスーパーの駐車場に入って来ました。この方は、「乗り降りの際、狭いと乗り降りしにくいであろう」と考え、一番歩道側に車を駐車することにしました。
そして、運転席側が歩道にくるようにバックで駐車しました。歩道側には駐車車両は無く、乗り降りしやすい、という考えですね。
「これで隣に駐車車両はいないし、ゆっくり降りることが出来るな」と考えたその方は、ほんの少しだけ油断があったのだろうと思います。
前後の確認をしないまま、ドアを開いて車を降りようとしました。
そのとき。
ガシャーン!!
と大きな音とドアに衝撃が。
一瞬何が起きたのかわからなかったのですが、すぐ横に高齢の男性が倒れていることに気が付きます。そしてドアの前にも倒れている自転車にも。

お互いに運が悪かったと言えばそうなのかもしれませんが、
ドアを開いたそのタイミングで、歩道を前から自転車に乗った高齢男性が進んできていたのでした。目の前に急に自動車のドアが迫って来た自転車の男性は止まることもよけることも出来ず、そのまま自動車のドアに衝突、一回転し歩道に転倒してしまいました。
結果、その自転車に乗った男性は肋骨を骨折した、という事故でした。
自動車の乗り降りの際の事故で対人賠償まで必要になってしまった例です。
こんなことも起きてしまうのが事故、という事かもしれません。
簡単に出来るリスク回避の方法
このような事故を起こさない為にできる事。何が考えられるでしょうか。
最も簡単で、もっとも効果的な方法は、
「自動車を駐車する際は、できるだけ店舗から遠い、他の車が止まっていないスペースに駐車する」

たったこれだけです。
簡単なことに思えますが、平日の夕方のスーパーの繁忙期や、土曜日日曜日等のスーパーやショッピングモール等に行って観察してみてください。
皆さんが競うように店舗に近いところを探して駐車していることがわかると思います。

皆様忙しいでしょうし、自動車をおりてからの移動距離が短い方が良いのは理解できますので、そのこと自体が悪いことである、というつもりは全くありません。
ただ、今回のような事故を避けるためにはどうしたら良いか?で考えた場合においてはおすすめできません、という事です。
少し離れた、他の自動車が少ないところに駐車すれば、物理的にドアをぶつけてしまうリスクが少なくなる、たったこれだけの事です。
まとめ
いかがでしょうか。
今回はドアを開いて自動車を乗り降りする際に起きる事故のお話をさせて頂いきました。ご自身が加害者になってしまった際の話ですから、ほんの少し意識を変えればリスクを減らすことが出来ます。
もちろん、「いやいつもそのように駐車しているよ」という方もいらっしゃるかとは思いますが、もしかしたら、「なるほど!」と思っていただけた方もいるかもしれません。
そのような方に少しでもお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。