【自動車保険】お子様が免許証を取得!運転者年齢条件特約と運転手限定特約の見直しの際に気を付けたい2つのポイント




損害保険

時々頂くお問い合わせで、他社で加入中の自動車保険の内容を一緒に確認してほしい、というものがあります。そこで「?」と思うことが多いものの一つが「運転者年齢条件特約の設定と限定特約の設定の組み合わせ」について、です。

場合によっては年齢条件を見直すことで保険料(掛け金)が半分くらいになるケースも。また、せっかく見直しをしたのに万一の事故の際、保険がお支払いできない、ということも起きかねません。特にお子様が免許証を取得された時、などに意外な組み合わせの落とし穴にハマらない為にお役に立てるかと思いますのでご一読下さい。

ポイントは、

お子様は、同居ですか?別居ですか?

運転手限定は確認されましたか?

2つです。

ご挨拶

こんにちは。当ブログへお越し頂きまして誠にありがとうございます。

今回は「自動車保険の年齢条件の設定と限定特約の設定の組み合わせ」についてのお話です。良くご存じの方も多いかもしれませんが、まだまだ多くお問い合わせを頂く内容でもありますので、ここで改めてお伝えしたします。皆様の参考になれば幸いです。

運転者年齢条件特約とは

自動車保険の運転者年齢条件というものは、2021年9月現在、個人契約においては、

1,年齢を問わず補償

2,21歳以上補償

3,26歳以上補償

4,35歳以上補償

という風に4種類に分かれていることがほとんどです。

そしてその年齢条件は、一緒に住んでいる方でお車を運転される方、その中で一番年齢の若い方の年齢に合わせることとなります

運転者限定特約

一方で、運転手を限定する特約として、

本人限定特約

夫婦限定特約(本人・夫婦限定特約)

というものがあり、運転する範囲を限定することで保険料を割り引く特約です。

※2018年内までは家族限定特約というものもありましたが、多くの保険会社で、2019年1月1日から廃止になっています。

見落とすことのある落とし穴

運転者年齢条件特約と、限定特約を活用して、それぞれのお客さまの自動車の運転の状況に見合った条件を適用することになるのですが、その中に見落とす可能性があるモノが、年齢条件設定時の「同居している方の中で一番年齢の低い方に条件を合わせる」、というルールと、年齢条件に意識が向きすぎて、限定特約の変更を失念する、という事です。

この2つの組み合わせで実態に即した保険料を実現できるのですが、組み合わせ間違いによって、以下の2つの事が起きる可能性があります。

1,万が一の事故の際、保険が使用できない可能性がある

2,無駄な保険料を払ってしまう

無駄な保険料の見直しについては過去記事【家計見直し】簡単に自動車保険料を下げる為に行う3つの事という話弁護士費用補償特約の重複がないか確認しましょうという話、もご参照下さい。

【家計見直し】簡単に自動車保険料を下げる為に行う3つの事という話
家計の見直しをする際、入ってくるお金を簡単に増やせないとなると、出ていくお金をどのように削減しようか、という事になるのではないかと思います。出ていくお金を考えるとき、見直すべき項目の上位に入ってくるの...
弁護士費用補償特約の重複がないか確認しましょう、という話
「自動車保険の補償内容がよくわからないから、教えてほしいのですが…」という補償の内容確認と補償の見直しのお話を頂くことがあります。その場合、現在ご加入の自動車保険証券等をお手元にご用意いただき、一緒に...

見落としがちな具体例のご紹介

具体的に保険証券を拝見しながらお話をお聞きしていて、多いケースとして見られるのが、

ケース1:同居のお子様が18歳になったと同時に免許証を取得、ご両親所有のお車を運転する、という事で、ご両親がご契約の自動車保険の年齢条件を「年齢を問わず補償」に変更限定特約が「夫婦限定特約(本人・夫婦限定特約)」のままになっている。

ケース2:人暮らしの10代の大学生のお子様が免許を取得、ご両親所有の自動車を帰省の際に運転する、という事で、ご両親が契約者の自動車保険の年齢条件を「35歳以上補償」から「年齢を問わず補償」に変更し、夫婦限定特約(本人夫婦限定特約)も外して誰が運転していても保険が適用できる状態になっている。

という2つのケースです。

ケース1の場合、お子様が免許証を取得し、自動車を運転することになったため、今まで35歳以上補償だった年齢条件を年齢を問わず補償に変更しないと!と思ったところまでは良かったのですが、ご夫婦だけ運転していたので、夫婦限定(本人夫婦限定)にしていた限定特約をそのままにしていたため、年齢を問わず補償の高い保険料をお支払いしていたのも関わらず、実際にお子様が運転していて事故にあった際、自動車保険が適用できなくなる、というものなので注意が必要です。

そしてケース2の場合は、お子様が免許証を取得して時に実家に帰省してご両親の自動車を運転する、というケースでともあれ、10代の子どもが免許証を取得して自動車を運転するのだから、年齢条件を子どもに合わせないと、限定特約も外さないと事故があったら大変だ、とそれぞれの特約を変更したものです。すごく意識されているのですが、年齢条件のルール、同居の方で一番若い方の年齢に合わせる、というものがありますので、このご家族だと、限定特約を外すだけで別居のお子様の運転は補償されます。つまり、無駄な保険料をお支払いしている、という事になります。

実態に即した組み合わせとは

では、どのような組み合わせが一番合理的だったのでしょうか。

ケース1

年齢条件を35歳以上補償から年齢を問わず補償に変更

夫婦限定特約(本人・夫婦限定特約)をはずす

ケース2

年齢条件は35歳以上補償のままで大丈夫

夫婦限定特約(本人・夫婦限定特約)をはずす

というのが良いと考えます。※但し、ケース2の場合、お子様が一人暮らしをやめて同居し始めた場合、すぐに変更が必要です。

2つのケースともに、すぐに保険会社もしくは担当代理店さんにご連絡をされて、変更手続きをされたようなので良かったですが、とくにケース1の場合は保険料が高くなったにもかかわらず、補償されない、というケースなので本当に注意が必要です。

まとめ

いかがだったでしょうか。

ご家族の状況に変化に応じて、保険(生命保険・損害保険問わず)の見直しというのは必要だと思いますし、皆様もそう感じて色々変更手続きを行っていらっしゃると思います。

しかしながら、せっかく見直しをしても、

もっと保険料がお安くなる

今のままでは補償が出来ていない

という事がありましたのでお伝えをさせていただきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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