スーパーの駐車場で停車して待機している際に、バックしてきた相手車が接触した。という事故が起きました。いわゆる0-100の事故、という事例です。お客様のお車は3ナンバーのミニバンタイプのお車です。

自動車を修理するとき、代わりの自動車が必要なケースも多々ある、というは想像できると思います。
日々そのような対応を業務としている損害担当者(事故担当者)ならなおさらの事。
しかしながら、時に、そのあたりの配慮(当然の義務とも言えます)を欠いた担当者もいるので注意が必要です。
ごあいさつ
こんにちは。
当ブログへお越しいただきましてありがとうございます。 いぬ好きねこ好き読書好き。わたしはこんな人物です。

今回は、長年保険業界の端っこにしがみついていてもあまり経験がなかった対応について。
言うべきは言わないと、黙っていたら「当然の権利」までがまんすることになるかもしれない…。というお話です。
工場代車とレンタカー
事故から1週間ほど経った時、冒頭の事故のお客様が、事務所を訪ねてくれました。
軽自動車の代車に乗って。
あれ?どうして軽自動車に乗ってるのですか?
と聞きすると
修理工場さんが貸してくれました。
とのこと。
このお客様は若いご夫婦の奥様で小さいお子様も三人いらっしゃいます。
ふと車内をみると、ものすごく窮屈そうにベビーシート、チャイルドシートが並んでいます。
相手の保険会社の担当者からレンタカー手配の案内はなかったですか?
なかったですよ。なので修理工場さんが、軽自動車で申し訳ないけど…と言って貸してくれました。
このように無償で修理工場さんが修理の間に変わりの車を貸してくれることがありますが、これを「工場代車」と呼んだりします。修理工場さんには代車費用は払わなくて良いの?という疑問が発生するかもしれませんが、基本的には払う必要はありません。もっと言うと、修理工場は請求することはできません。※あくまでも基本的には、です。日本には慣習という良い言葉がありますから)
これに対し、レンタカー屋さんからレンタカーを借りる場合もあります。もちろん業として営んでいるわけですから当然のように費用は発生します。
今回のような過失割合0-100の場合、その費用は加害者側の保険会社が負担することになります。(利用期間の相当性とか代車使用の妥当性等は十分に考慮する必要はあります)
加害者側保険会社に連絡を入れてみる
うーーん…。
と唸った私は、相手保険会社担当者の連絡先をお聞きし電話してみることに。
身分を伝え、少しお聞きしたい旨がある、と。
〇月〇日発生の〇〇さんの事故の件ですが…。
今、被害者の方にお会いしてびっくりしたのですけれど、修理工場からお借りした軽自動車の代車に乗ってましたよ??この方は小さいお子様が3人いらっしゃるのだけれども、お子様の乗り降りに非常に不便してますよ。ミニバン同等クラスのレンタカーのご案内ってされていないのですか?
と聞くと、
していません。
とのこと。
わかりました。先ほどもお伝えしたように、不便をなさっているので、すぐに連絡を入れてミニバンのレンタカーの話をして頂けますか?
とお話しすると、
わかりました。失礼しました。すぐに連絡を入れてみます。
と言っていただけました。
私にできるのはここまで。
翌日には
トヨタの〇アを借りれました!ありがとうございました!!
と言って、そのお客様は、また事務所を訪ねてくださいました。
まとめ
いかがでしょうか。
工場代車を悪いというつもりは全くありません。いつもお世話になっているのも事実です。
しかしながら、今回のケースで言うと、加害者側の保険会社から、代わりの車は如何いたしましょう?等のアナウンスがあって然るべきかな、と私は考えます。
そしてわたしにもこうなる前に出来ることがあったな、と少し反省です。こちらから事前にお伝えすることも出来たでしょうから。
まだまだ日々精進ですね。
そしてもし被害事故にあって代わりの車が必要な方で、何も提案等受けていない方。レンタカーを借りるのは悪いことではありませんのでお相手の事故担当者に確認してみることをお勧め致します。
一応上記はフィクションという事で。
最後までお読みいただきありがとうございました。