自動車保険の年齢条件を確認したら驚くほど保険料が安くなるかも、という話




自動車保険の年齢条件 損害保険

「大学生になる子どもが免許を取ったのはいいけど、自動車保険の保険料がめちゃくちゃ上がったけど何とかならない??」という質問を頂くことがあります。

この手の質問は通常、年度末の2月3月にいただくことが多いですが、今年はコロナ渦の中、大学の休校や自宅でのオンライン授業が増えている関係で、この時期に免許を取得する学生さんが増えているのでしょうか。今の時期、この質問を頂くことが増えています。

自動車保険の年齢条件を変更することで保険料負担が大きくなってしまった方の参考になれば幸いです。

自動車保険の年齢条件とは

こんにちは。当ブログにお越しいただきましてありがとうございます。

今回は自動車保険の年齢条件の内容を把握することで保険料がお安くなる可能性がある、というお話です。

さて、よくご存じかもしれませんが、自動車保険には「運転者の年齢条件特約」というものがあります。今回は、東京海上日動火災保険のホームページを見てみましょう。

同社のホームページにはこうあります。

運転者の年齢条件特約
運転者の年齢条件(「年齢を問わず補償」以外をいいます。)を設定することで、保険料が割安になります。運転者の年齢条件が適用される方詳細の中で、ご契約のお車を運転される方のうち、一番若い方の年齢に応じて設定ください。※東京海上日動ホームページより

選択できる年齢条件は下表のとおり。

運転者の年齢条件が適用される方

  • (1)記名被保険者
  • (2)(1)の配偶者
  • (3)(1)または(2)の同居の親族
  • (4)上記いずれかの方の業務に従事中の使用人

※これらの方で年齢条件を満たさない方が運転中の事故は、原則として保険金をお支払いできませんのでご注意ください。これらの方以外の方が運転中の事故は、年齢条件にかかわらず保険金をお支払いします。※出典:東京海上日動ホームページ

運転者の年齢条件特約は各社とも、上記のような運用をしていると思いますが、東京海上日動火災以外の保険会社でのご契約の場合は、それぞれの保険会社にてご確認ください。

10代の方が運転免許証を取得したら

どうでしょうか。

年齢条件の適用条件について、ですが、わかるような、わからないような、そんな感想を持った方もいるかもしれません。もの凄く簡潔に言うと、年齢条件とは、「同居のご家族の中の運転される方で一番若い方の年齢に合わせる」という事です。

例えば、下記のケース

40代のご夫婦の大学生のお子様が18歳で運転免許証を取得したとします。ご自宅には自家用車が2台あり、ご夫婦がそれぞれお車を使っている。新たにお子様が自動車を購入するのはしばらく先で、奥様の車を時々運転することにしました。今現在はそれぞれの自動車保険には運転者の限定がついており、その内容は「本人・夫婦限定、35歳以上補償」でした。

ここで、お子様を補償の対象に加えるためにはどのようにしたら良いでしょうか。

自宅から通学?一人暮らし??

ここで冒頭の質問に戻ります。

「大学生になる子どもが免許を取ったのはいいけど、自動車保険の保険料がめちゃくちゃ上がったけど何とかならない??」

これは、つまり年齢条件を35歳以上補償から18歳のお子様にあわせた全年齢補償に変更した、ということでしょう。

お乗り頂いている自動車がトヨタヴィッツ、20等級、35歳以上補償、本人・夫婦限定

一般的な補償(車両保険付き)保険料年間約64,000円

これを本人・夫婦限定を外し、全年齢補償に変更の場合の年間保険料約171,000円

確かに保険料がものすごく上がっていますね。

子どもが免許証を取ったら年齢条件を変更しないといけない」という思いこみがある方が多いと感じています。

まず確認頂きたいのは、お子様が、自宅にて同居で通学するのか、自宅を離れて一人暮らしで大学生活を送るのか、です。

ここでもし、お子様が一人暮らしをする、という事であれば年齢条件を全年齢補償に変更する必要はありません。先ほどお伝えした、年齢条件とは、「同居のご家族の中の運転される方で一番若い方の年齢に合わせる」という言葉を覚えているでしょうか。

このケースだと、お車の補償は、本人・夫婦限定を外すだけで良い、となります。そうすると保険料は約68,000円です。ほとんど追加保険料はかかりませんね。

無条件で年齢条件を変更する場合と比較すると、年間保険料で103,000円も違うことになります。

ですから、年齢条件を変更する前に、お子様の生活拠点がご自宅なのか、家を出ての一人暮らしなのかを確認することが大事になります。

1日自動車保険

では、ご自宅から通学しているお子様がお車を乗る際には年齢条件を変更する方法しかないのでしょうか。

お子様がご自宅から学校に通い、学生生活を送る際、次に確認していただきたいのは、自動車の使用頻度です。なぜでしょう。

「1日自動車保険」というものを聞いたことがあるでしょうか。例えば東京海上日動火災では1日500円から加入できる「ちょいのり保険」というものがあります。車両保険付きで1日1,500円の保険料で加入できます。

ですから、お子様が週1回程度ヴィッツを借りて運転を運転をする、という事であれば、

1,500円×4×12=72,000円

年齢条件を全年齢に変更した場合の差額が107,000円ですから、これでも35,000円節約できますね。

まとめ

いかがでしょうか。

お子様が免許証を取得した際、単純に年齢条件を変更する、という前に、お子様がどこに住むのか、どれくらいの頻度で運転するのか、を確認することで保険料を節約できる可能性がありますので、ご加入の保険会社、または、担当の代理店等にお問い合わせいただくと良いと思います。

最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

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