飲み会の翌朝、車を運転しても大丈夫だろうか…と不安になった経験はありませんか?
実は「前日の夜に飲んだお酒が、翌朝になっても体内に残っていた」というケースは少なくなく、朝の通勤時間帯に行われる飲酒検問で検挙されてしまう人もいます。
ごあいさつ
こんにちは。
当ブログへお越しいただきましてありがとうございます。 いぬ好きねこ好き読書好き。わたしはこんな人物です。

今回は、アルコールが分解されるまでにかかる時間、その根拠、実際に朝の検問で摘発されてしまった事例を踏まえてお話をしていきます。
アルコールが分解されるまで
アルコールが完全に分解されるには 想像以上に長い時間が必要 です。
一般的に、体重60kgの人がビール中瓶1本(約500ml、アルコール量20g程度)を飲んだ場合、分解に4時間前後かかる と言われています。
つまり、
- ビールを2本飲めば約8時間
- 日本酒2合なら約8〜10時間
- 焼酎ロックを3杯飲めば12時間以上
このように、飲んだ時間や、飲んだ量に比例して翌朝までアルコールが残ってしまう可能性も大いにある、というわけです。
「寝たから大丈夫」「翌朝だから大丈夫」とは限らず、十分な時間が経過しないうちに運転すると、酒気帯び運転で検挙されるリスクが高まります。
その仕組みとは
アルコール(エタノール)は、肝臓で「アルコール脱水素酵素(ADH)」や「アルデヒド脱水素酵素(ALDH)」によって代謝されます。
- まずエタノールが「アセトアルデヒド」という物質に分解され、
- さらにアセトアルデヒドが「酢酸」に分解され、最終的に水と二酸化炭素になります。
この代謝スピードには限界があり、1時間あたりに分解できるアルコール量は約0.1g/kg体重 と言われています。
例えば、体重60kgの人なら 約6g/1時間 が限界。
ビール500mlには約20gのアルコールが含まれるため、分解には 20g ÷ 6g ≈ 3.3時間 が必要となります。
さらに注意が必要なのは、
- 睡眠不足や疲労
- 年齢
- 体調や体質
- 肝臓の働き
によって分解速度が落ちることです。特に40代以降になると若い頃より代謝が遅くなるケースが多く、「若い頃は平気だったのに、最近は翌朝も残る」という声は珍しくありません。
事例
警察庁の発表によると、飲酒運転による摘発は深夜帯よりも朝の通勤時間帯に多い とされています。
これは「前夜に飲んだアルコールが抜けきっていないまま運転している」ために起きていると考えられます。
実際の事例を挙げてみましょう。
事例1:会社員・男性(40代)
前夜に同僚との飲み会でビール3杯、日本酒2合を飲み、23時頃に帰宅して就寝。
翌朝7時に車で出勤途中、検問でアルコール反応が出て酒気帯び運転で摘発。
本人は「6時間以上寝たから大丈夫と思った」と話したそうです。
事例2:主婦・女性(30代)
友人宅でワインボトル半分を飲んで深夜1時に就寝。
翌朝8時に子どもを学校に送るため車を運転し、検問に遭遇。
結果は基準値を超えるアルコールが検出され、免許停止処分に。
「家族の送り迎えくらいなら大丈夫」と思っていたのが裏目に出ました。
事例3:会社経営者・男性(50代)
取引先との会食で焼酎を5杯以上飲み、午前0時過ぎに帰宅。
翌朝8時に自家用車で移動中に検問を受け、基準の2倍近いアルコールが検出。
業務上必要な免許を失い、仕事に大きな支障が出たといいます。
これらのケースに共通しているのは、「翌朝だから大丈夫だと思っていた」という油断です。
まとめ
いかがでしたか?
お酒を飲んだ翌朝の運転は、想像以上に危険です。
アルコールは 時間に比例して必ず分解される ものの、その速度には個人差があり、思った以上に長く体内に残ることがあります。
飲酒後の翌朝に運転する際は、
- 飲んだ量から逆算して十分な時間が経っているか確認する
- 「まだ残っているかも」と思ったら車を運転しない
- 通勤や送り迎えは公共交通やタクシーを利用する
こうした対策が必要です。
飲酒運転は自分の人生だけでなく、万が一の事故の際には他人の命をも奪いかねない重大な行為です。
「寝たから大丈夫」「朝だから大丈夫」という油断は禁物です。
安全のためには“翌朝も運転しない”という意識を持つことが大切です。
最後までお読みいただきありがとうございます。